SPHフォーラム2015「ビッグデータの活用による医療・公衆衛生の未来」を開催しました

2015年3月24日(火)16時―17時半に、第5回SPHフォーラム2015「ビッグデータの活用による医療・公衆衛生の未来」を開催しました。立ち見がでるほどの参加者があり、医療・公衆衛生におけるビッグデータの可能性、個人情報保護と情報活用との関係、多様なステークホルダーとの連携について意見交換がなされました。

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「ビッグデータの活用による医療・公衆衛生の未来」

フォーラムのねらい

SPHフォーラムは、東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻(School of Public Health; SPH)として、喫緊の公衆衛生上の課題を取り上げ対処と中長期的な取り組みについて議論をし、社会発信することを目的としています。2011年4月に「東日本大震災の健康被害」を皮切りに、これまでワクチンの問題や放射能汚染問題などを取り上げてきました。第5回となるフォーラム2015では健康関連のビッグデータを取り上げます。 安倍政権のもと、日本再興戦略の重要な目玉として健康・医療戦略が位置付けられ、「健康寿命伸長産業の創出」を目指してレセプト・特定健診や臨床レジストリーなどの「健康関連ビッグデータ」の活用が謳われています。さらに今年1月には一部新聞が、これらのビッグデータの民間企業での利用拡大のための規制緩和が政府内で議論されていると報道しています。 ビッグデータを巡りさまざまな可能性が広がる一方、個人情報保護やデータ標準化、さらにデータ分析を担う高度人材の不足など、ビッグデータから良い果実が取れるかどうかは、まだ予断を許さない状態です。そこで本フォーラムでは、医療関連ビッグデータに関わるSPH関連研究者が一堂に会し、現状と課題、展望について語ります。

日時: 2015年3月24日(火)16時―17時半

場所: 公共健康医学専攻講義室(医学部教育研究棟13階)

プログラム:

16:00-16:05 開会

16:05-16:15   康永秀生教授(臨床疫学・経済学)

「DPCデータと厚生統計を用いた臨床・政策評価」

16:15-16:25    宮田裕章特任教授(医療品質評価学)

「臨床現場と連携したデータベースNCDによる医療の質向上」

16:25-16:35    大江和彦教授(医療情報システム学)

「大学病院間の情報統合によるビッグデータの展開」

16:35-16:45    小林廉毅教授(健康医療政策学)

 「全国レセプトデータ・オンサイトセンター事業の受託-ノウハウの蓄積と利活用促進に向けて」

16:50-17:15    パネルディスカッション「医療ビッグデータの課題、可能性、SPHの役割」

ファシリテーター 橋本英樹教授(保健社会行動学)

17:15-17:25    Q&Aとまとめ

17:25-17:30     閉会


 

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