評価点検報告書

公衆衛生系専門職大学院認証評価

大学基準協会による認証評価により公衆衛生系専門職大学院基準に適合しているものとして認定され ました。今回の評価では、新たに導入されたコンピテンシー教育と、コロナ禍での実践的教育が高く評価されました。

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自己点検・評価

本専攻では、2014(平成26) 年度からテーマを決めて継続的に自己点検評価を行っています。ここではその結果の概要をご紹介します。

2014 年度自己評価「国際連携調査」

<結果の要約>
東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻(以下、本専攻)の教育研究能力を国際的に発展させるために、その国際学術連携の実態を把握し、課題を抽出することを目的として2014年度自己評価「国際連携調査」を実施しました。2014年1月~3月に本専攻の教員が実施している国際共同研究のテーマ、相手国、相手機関、開始時期、終了時期についてアンケート調査を行いました。結果として、8分野から合計25件の国際共同研究が報告されました。相手国は12カ国であり、米国、カナダ、メキシコ、英国、オランダ、ドイツ、スウェーデン、オーストラリア、中国、台湾、韓国、タイが含まれています。

UTokyoGlobals

<点検・評価>
本専攻では、13分野中8分野で国際共同研究が実施されていました。相手国も、アジア・オセアニア、北米・中米、欧州と広範囲にわたっていました。教員1人あたりの国際共同研究プロジェクト数は約1であり、積極的に国際共同研究が推進されていると評価できます。一方で国際共同研究の大部分は、教員が個別に実施しているものであり、本専攻として、あるいは専攻の教員が共同して実施しているものはまだありません。国際共同研究の大部分は、大学間協定を締結しないままに実施されており、大学間協定を結ぶことにより教員および学生交流の推進のメリットを受けていません。国際共同研究を専攻として推進するために、すでに実績のある相手機関との間で大学間協定等を締結することを検討しています。

2015年度自己評価「共同研究・社会連携の実施状況」

<結果の要約>
2015年7月1日在籍の専任・兼担教員31名について、過去5年間の専攻内・学内・学外(国内)共同研究に関する調査を実施しました。専攻教員は合計で822編の英文論文、68の著書を公表していました(のべ数)。また77%が教育内容・方法の工夫を行い、74%が教科書等を執筆し、61%が実務に関する活動を、84%が学会等及び社会における主な活動を行っていました。教育方法・教育実践に関する講演等は教員の42%にとどまっていました。また専攻内の共同研究を行う教員の割合は、学内・国内・海外との共同研究に比べて少ない傾向にありました。

<点検・評価>
専任教員の教育、研究、学会・社会における活動は満足できる水準にあると考えられました。一方、教育方法・教育実践に関する講演等の実施率、専攻内の共同研究の推進についてはさらに改善できる余地が認められます。今後、教育方法・教育実践に関する成果の発表、専攻内の共同研究について専攻として推進することを検討する予定です。

図1

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