研究の概要

研究プロジェクト

 「医用知能情報システム基盤の研究開発」(代表:大江和彦)が、AMED平成27年度 臨床研究等ICT基盤構築研究事業に採択されました。こちら 2015年9月18日付
科学技術振興機構(JST)の東京大学COI(Center Of Innovation)拠点「自分で守る健康社会」に当教室が参画 こちら
 厚労省 医療情報データベース基盤整備事業(通称:日本版センチネル)協力医療機関・システム導入を実施中。詳細はこちら
医療情報知識基盤研究開発事業(臨床医学オントロジー)2013-2015年度を受託

医療情報知識基盤研究開発事業(臨床医学オントロジー)2010-2012年度受託事業の資料サイトを公開しました。(2013.2) こちら

最先端研究開発プログラム:最先端研究開発支援プログラム 未解決のがんと心臓病を撲滅する最適医療開発(中心研究者:永井良三)にサブテーマ担当(H21〜H25年度)。H25年度で終了。こちら

研究の概要

1) 病院 情報システムと電子カルテに代表される診療の情報システム化に関する応用研究である。これらは、情報科学や情報技術を実際の医療現場に適用するための応用研究といえる。次世代の電子カル テシステムを構築するためのユーザインタフェイス分析、知的な機能をもった電子カルテシステム、RDFなどSemanticWeb関連技術の応用研究などを行っている。
2) 病院情報システムに蓄積される 検査や処方のデータと、病院の診療活動にともなう医療資源の消費を記録したデータを統合的に分析し、病院の診療活動に関する病院管理学上、医療安全上の分析を行うこと である。平均在院日数、稼働率等に影響を及ぼす要因の分析、包括医療制度の影響シミュレーション、患者別コスト計算と収支分析などが具体的なテーマとなっている。
3) 知識発見的手法を用いたデータマイニングを病院情報システムのデータベースに対して適用することによって、新しい臨床医学的な知見を発見することである。日本版センチネルと呼ばれる医療情報データベースを用いた副作用早期発見、臨床研究のためのデータベースの構築研究、データベースを使った種々の解析研究などを行っている。特に臨床研究支援のための標準化情報基盤の開発研究はここ数年の主要な研究テーマのひとつである。
4) 医療情報の標準化の研究で、特に電子カルテに適用できる ICD10準拠の標準病名マスター開発研究は財団法人医療情報システム開発センタ、社会保険診療報酬支払い基金、厚生労働省保険局、同医政局との共同で 行っているもので、その成果は日本の標準的病名マスターとして活用されている(http://www.dis.h.u-tokyuo.ac.jp /byomei/)。また、HL7プロトコルを病院情報システムに適用する研究は1994年に日本ではじめて当教室で実施され、それ以降、日本での実装経 験が米国HL7の規格に反映されるようになっている。調剤薬局からHL7CDAにより調剤実施情報を電子的に医療機関に返す取り組みなど新しい試みを行っている。
5) 保健医療領域における医学概念と用語の意味ネットワー ク、オントロジーなどの構築研究をを進めている。特に厚労省の受託事業により実施している臨床医学知識基盤開発(臨床医学オントロジー開発)はここ数年の主要な研究テーマのひとつである。また、これらを用いた医療分野のテキストベースの自然言語処理の研究にも力を入れてい る。
6) これからの医療医学情報学の方向性のひとつとして、ゲノム情報と臨床情報との統合解析研究の推進を視野にいれている。