公共健康医学専攻(SPH)のご紹介
パブリックヘルスマインドを持った公衆衛生リーダーの育成
本専攻は、国民や地域住民、患者も含めた広範な人々の健康の維持、増進、回復及び生活の質(quality of
life)の改善に寄与する最先端研究を推進するとともに、公衆衛生領域で指導的及び実践的役割を果たす高度専門職業人を養成します。
東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻をビデオでご紹介します。本ビデオクリップ作成に当たっては小野澤翔さんと畠山直子さんに大変ご尽力いただきました。井田有亮先生に撮影機器ほかサポートいただきました。記して謝意を表します。
01求める学生像
国内外の地域、職場、保健医療介護福祉の場を含むあらゆるコミュニティー において、すべての人々の健康維持、増進、回復及び生活の質(quality of life) の改善に寄与する最先端研究を推進するとともに、公衆衛生領域で指導的及び実践的役割を果たす高度専門職業人として将来活躍することをめざす人を求めています。
02学位
本課程の修了者には、公衆衛生学修士(専門職)-英語名:Master of Public Health(MPH)-が授与されます。
03カリキュラム
疫学、生物統計学、臨床疫学、保健医療経済学、医療コミュニケーション学、精神保健学、健康社会学、老年社会科学、医療倫理学、健康医療政策学、医療情報 システム学、法医学・医事法学、医療安全管理学、健康危機管理学、環境健康医学などから構成され、この中から必修科目及び選択科目併せて30単位以上修得 することで、公衆衛生学修士(専門職)の学位を修得することができます。
041年コース
本専攻の特色の1つに1年コースの設定があります。一定の実務経験(下記参照)がある場合に1年コースを受験することができます。例えば臨床経験2年以上(臨床研修を含む)ある医師の方は1年休職してMaster of Public Health(MPH)を取得することができます。
05活躍の場
修了者の活躍の場として、行政機関や企 業・団体で保健医療行政・健康管理などに携わる公衆衛生医師等、EBMや臨床試験などを担う臨床疫学・医療経済評価専門家、保健医療分野の質の評価やアド ボカシーなどに携わる保健医療アナリスト・コーディネーター、医療機関や健康保険団体の管理運営などに携わる医療情報・臨床工学システム管理者などが想定されます。
内容
課程 | 専門職学位課程 | |||||||
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専攻名称 | 公共健康医学専攻(School of Public Health) | |||||||
専攻長 | 橋本英樹教授(保健社会行動学)H31年度- | |||||||
学位 | 公衆衛生学修士(専門職) | |||||||
定員 | 約30名2年コース約20名(標準修業年限2年)1年コース約10名(標準修業年限1年) | |||||||
出願資格 | 2年コース:通常の修士課程の出願資格(主に4年制大学卒業(見込)者) 1年コース:通常の修士課程の出願資格+実務経験 |
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※1年コースの実務経験について
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目的 | 本専攻は、国民や地域住民、患者も含めた広範な人々の健康の維持、増進、回復及び生活の質(quality of life)の改善に寄与する最先端研究を推進するとともに、公衆衛生領域で指導的及び実践的役割を果たす高度専門職業人を養成する。 | |||||||
概要 | 公衆衛生は、人々の健康やクオリティ・オブ・ライフの維持・向上を目指す社会の組織的な取り組みに関する学術及び実践分野である。臨床医学が目の前の患者に責任をもつのに対し、公衆衛生では集団に対して責任をもつこと、また病人だけでなく、予防の観点から健康な人も対象としている点が大きく異なる。したがって、それに合わせた、専門性と職業倫理についての大学院教育を行う。本専門職大学院では、公共性や職業倫理を重視しているため、専攻名を公共健康医学としているが、内容的には海外の公衆衛生大学院に相当すると考えている。 | |||||||
授業科目 | 授業科目は「疫学」「生物統計学」「保健医療経済学」等の数量分析的科目、「精神保健学」「健康教育学」「老年社会科学」等の行動医学的科目、「健康医療政策学」「医療情報システム学」「医療安全管理学」等の政策・マネジメント的科目の計41科目を用意している。具体的な授業科目はガイダンスで紹介する。 | |||||||
求める学生像 | 国内外の地域、職場、保健医療介護福祉の場を含むあらゆるコミュニティー において、すべての人々の健康維持、増進、回復及び生活の質(quality of life) の改善に寄与する最先端研究を推進するとともに、公衆衛生領域で指導的及び実践的役割を果たす高度専門職業人として将来活躍することをめざす人。
入学者選抜においては、以下の点が問われます。
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教育課程の編成・実施方針 | 公共健康医学専攻専門職大学院では①人間集団の健康を対象にした分析手法を身につけ、②保健医療に関わる社会制度を体系的に理解し、③政策立案・マネジメント能力に優れた、④パブリックヘルス・マインドを持った高度専門職業人の育成をする。公共健康医学専攻(専門職修士)課程では、上記目的を達成するために以下の方針に基づき教育課程を編成・実施する。 ① カリキュラムは、疫学・数量分析を対象にした科目群、保健医療領域の行動科学・社会科学に関連した科目群、保健医療及び臨床現場に関わる政策・マネジメントを対象にした科目群により構成され、公衆衛生の大学院教育のグローバルスタンダードに相当する科目は必修とする ② 1年制課程については選抜の要件として実務経験や職業倫理性を考慮し、2年制課程については、指導教員のもとで「課題研究」に取り組むことで、公衆衛生の実践活動や研究活動に直に接する機会等を得て、国民や地域住民の健康維持・増進に関わる専門家としての自覚を養う ③ 理論と実践の双方に配慮し、講義・演習など多様な教育手法を取り入れたカリキュラムを構成する ④ 公衆衛生の今日的課題の性質を鑑み、グローバルな視野を育むテーマを取り上げる |
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学位授与方針 | 公共健康医学専攻専門職大学院では、①人間集団の健康を対象にした分析手法を身につけ、②保健医療に係わる社会制度を体系的に理解し、③政策立案・マネジメント能力に優れた、④パブリックヘルス・マインドを持った高度専門職業人の育成をするため、教育課程の編成・実施方針に沿った所定の単位を取得した学生に公共健康医学修士(専門職)の学位を授与する。 | |||||||
修了者の 進路 |
当該専門職大学の修了者の主な進路として以下のような分野が想定される。(1)現代の公衆衛生行政の緊急の課題である、SARS、鳥インフルエンザ、狂牛病、バイオテロ等の突発的事態に係わる健康危機管理や、メンタルヘルス・生活習慣病対策に取り組む公衆衛生行政担当者及び企業等の健康管理専門家(なお、この進路については、原則として医療資格が必要である)(2)医学の国際的潮流であるEBMや大規模な臨床試験を担う臨床疫学・経済学の専門家(3)病院の医療安全管理者、あるいは患者・住民の側に立って医療政策の提案等を行うシンクタンク・NGO等のアナリスト(4)病院長や健康保険団体の長を補佐する、医療制度や医療のITシステムに詳しい医療情報システム専門家なお、公衆衛生の係わる領域は広いので、活躍の場は上記の4つに限定されないと考えられる。具体的な質問はガイダンスで受け付ける。 |