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広報・プレスリリース最新情報(2016年(平成28年))

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脳の神経活動の空間パターンは脳血流のパターンに写し取られる
  ~安静時脳活動の詳細な時空間構造を神経発火と脳血流の両面から解明~

九州大学大学院医学研究院・東京大学大学院医学系研究科の大木研一教授、東京大学大学院医学系研究科の松井鉄平助教、九州大学大学院医学研究院の村上知成博士課程3年生らの研究グループは、安静時における脳活動の詳細な時空間構造、更にそれが脳血流に変換される様子を観察することに成功しました。 行動していない状態の動物で自発的に起きる安静時脳活動は、機能的磁気共鳴画像法(fMRI)により脳血流信号でも観察できるため近年活発に研究され、脳疾患診断などへの応用が期待されています。 これまで、安静時における神経活動の詳細や、それがどのように脳血流信号に変換されているのかは不明でした。 今回の研究では、神経活動を可視化した遺伝子改変マウスで神経活動と脳血流信号を同時計測するシステムを開発し、安静時脳活動の詳細な時空間パターンと、それが脳血流へ反映される過程を解明しました。 この知見は、安静時脳活動を利用した脳のネットワーク構造の解明や脳疾患診断の技術開発へ繋がることが期待されます。

本研究結果は2016年5月16日(月)午後3時(米国東部時間)に「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」にオンライン発表されました。

※詳細はPDFこちら[PDF: 511KB]をご覧下さい。

(2016/5/17)

不整脈と生活習慣病の関連性を解析する臨床研究を開始
  ~脈の揺らぎを自己管理するスマホアプリを公開~

このたび、東京大学と株式会社NTTドコモとの社会連携講座として設置された東京大学医学部附属病院 22世紀医療センター健康空間情報学講座では、Apple社のResearchKitを用いて、脈の揺らぎを管理・記録するスマホアプリ「HearTily(ハーティリー)」を開発し、成人(20歳以上)を対象に、このアプリを用いた不整脈と生活習慣病の関連性を解析する臨床研究を開始しました。

「HearTily」はスマートフォンのカメラを活用して脈を検知し、脈拍を定期的に収集することによって脈の揺らぎを簡単に測定することができるアプリです。 一般的に初期の不整脈は短い時間しか生じず、また数日に一回しか生じないため、健康診断時の心電図では捉えることが難しいものも多く存在します。

本研究では、参加者に脈の揺らぎを自己管理できるスマホアプリを提供し、日常生活内で1日1回、脈拍を記録していただきます。 継続的に記録していただく脈拍の情報とスマートフォン内に記録される運動量等の生活情報を組み合わせた大規模なデータを解析することによって、不整脈と生活習慣病の関連性を調べることができるので、不整脈の発生を予測することへの応用に役立ててまいります。

PDFリリース文書[PDF:436KB](東大病院HP掲載)

(2016/4/22)

印刷業で多発した職業性胆管がんと関連する、発がん性候補物質の胆汁排泄を発見

平成24年、塩素系有機洗浄剤を大量に使用してきた印刷工場の従業員がきわめて高頻度で胆管がんを発症していることが報告され、大きな社会問題となりました。 労働環境の調査結果などから、塩素系有機洗浄剤の主成分であったジクロロプロパンという工業用化学物質が原因物質として強く疑われています。 しかしながら、ジクロロプロパンへの大量ばく露と胆管がん発症とをつなぐ分子機序は未解明でした。

東京大学医学部附属病院薬剤部の豊田優 特任助教、高田龍平 講師、鈴木洋史 教授は、質量分析装置を駆使した胆汁の網羅的成分分析や肝臓の大部分がヒト肝細胞に置換されたマウスを用いた実験などから、ジクロロプロパンから生じた発がん性候補物質が胆汁排泄されることを見出しました。 本成果は、塩素系有機溶剤への大量ばく露と職業性胆管がんの発症とを結びつける重要な発見です。 胆管がんの発がん機序が解明されたわけではありませんが、肝臓で生じた反応性代謝物が胆汁中に排泄される結果、胆管での発がんリスクが高まる可能性を新たに提唱するという点で、本報告は将来のがん研究の発展に貢献する重要な成果であると考えられます。

なお、本研究は、日本医療研究開発機構(AMED)の「革新的がん医療実用化研究事業」、ならびに、日本学術振興会・科学研究費補助金などの支援によって行われたものであり、日本時間4月18日に英国科学雑誌Scientific Reportsにて発表されました。

PDFリリース文書[PDF:328KB](東大病院HP掲載)

(2016/4/20)

自閉症を脳回路から見分ける先端人工知能技術を開発
  ~人種を超えたバイオマーカー・自閉症の実体:脳回路の変位~

東京大学医学部附属病院の八幡憲明研究員、笠井清登教授、(株)国際電気通信基礎技術研究所・脳情報通信総合研究所の森本淳室長、川人光男所長、昭和大学発達障害医療研究所の橋本龍一郎客員教授、加藤進昌所長らのグループは、最先端の人工知能技術を開発して、自閉スペクトラム症(ASD)を脳回路から見分けるバイオマーカーを世界に先駆けて発見しました。

本研究成果は4月14日にNature Communications 誌・オンライン版に掲載されました。

詳細は、株式会社国際電気通信基礎技術研究所(ATR)のホームページをご覧ください。

(2016/4/20)